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24時間覚めやらぬヤシが集うスレ 1533
819 名前:
◆
16b.Iincho
投稿日:2010/01/22(金) 09:01:21 ID:???
少女はお乳の姿を見つけるとぱたぱたと駆け寄ってきた。
「あれ、お兄ちゃん、どうしたの?」
だが、少女はお乳の抱えている犬に気がつくと、もう一度聞いた
「クドちゃん、寝てるの?」
お乳は何も答えなかった。
「クドちゃんどうしたの?」
少女は犬に手を触れてしまった。
途端に少女の顔が青ざめる。
「クドちゃん温かくない……病気……かな? 治るよね?」
しかし、お乳は何も言わず、首を横に振った。
「バカバカ、お兄ちゃんのバカ! 私のクドリャフカ返してよ!」
ポカポカ、ポカポカと、少女はお乳の胸を叩いた。
しかし、痛くはなかった。少女の体はあまりに小さすぎたから。
けれど、痛かった。少女の心もまた小さすぎたから。
「バカバカ、私の、私のわんちゃん返してよ!」
少女の目から、透明な液体が零れて、落ちていった。
彼女もまた、大切な物を無くしてしまった。自分と同じだ、お乳はそう思った。
お乳はその日から、少女の犬として生きる事を選んだ。(第一部完)
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